コンソーシアム(CSAP)とは
Consortium for Sustainable Aircraft Production
東海国立大学機構、ザ・ボーイング カンパニー、三菱重工業株式会社、川崎重工業株式会社、株式会社SUBARUは、「持続可能な航空機生産のためのコンソーシアム」の設立に合意し、2025年3月1日より活動を進めています。
2025年3月27日 記者会見
設立記念動画

全体記念写真
目的
CSAPは、航空機製造業界が直面する共通課題の解決に向けて協働し、業界全体の持続可能性の向上を目指す研究開発コンソーシアムです。
特に、労働人口の減少に伴う人手不足への対応と、省エネ(脱炭素)につながる生産リードタイムの短縮を重要な課題と位置づけ、主に自動化(省力化)の推進による解決を図ります。
しかし、航空機製造は、大型・複雑・少量生産が基本であり、特に検査や組立工程の自動化は難易度が高く、また、品質・精度・再現性に対する要求も極めて厳しいため、従来技術のみでの対応には限界があります。
このため、技術的なブレークスルーを生み出す研究開発が必要不可欠です。CSAPでは、大学のAIやロボットに関する研究シーズを活用し、これらの課題に対する革新的な解決策の創出に取り組みます。
会員制度
東海国立大学機構、ザ・ボーイング カンパニー、三菱重工業株式会社、川崎重工業株式会社、株式会社SUBARUは、中核会員としてCSAPの中核的な活動を担います。
CSAPの事務局は当センターが担当し、岐阜大学・名古屋大学の研究者に加え、必要に応じて他機関の適切な研究者とも連携して研究開発を進めます。
また中核会員以外にも、他の航空機関連企業や異業種の企業が中核会員とともに一般会員として参画し、共同研究を行うことが可能です。
さらに準会員として、研究には参加しないものの、活動内容の共有や研究成果・知的財産の活用に関心を持つ団体にもご参加いただけます。
会員制度などの詳細については、CSAPの規約に基づきます。ご興味のある方は、企業・個人に関わらず、お気軽にお問い合わせください。
ロゴについて

当コンソーシアムロゴはハニカム形状をモチーフにしています。
複雑な形状へと展開しているのは、「大型・複雑・少量生産」や「組立工程の自動化における高難易度」など、さまざまな技術的課題に挑戦していることを表しています。中央の球体は、そうした課題を乗り越え、技術的なブレークスルーを実現する象徴をイメージしております。