研究シーズ

Research Seeds

布しか使えないところで圧力を測る

研究者:榎堀 優間瀬 健二

キーワード
布圧力センサ、衣類型センサ、ウェアラブル、ユビキタス

名古屋大学大学院情報学研究科

講師榎堀 優

名古屋大学 数理・データ科学教育研究センター

特任教授 (名誉教授)間瀬 健二

名古屋大学から航空宇宙生産技術開発センターに参画しています。
共同研究依頼などお待ちしております。

最近の研究テーマ

✦ 布圧力センサを用いた介護支援
✦ 技能解析・技能伝達支援
✦ 伝統工芸の感性価値伝達
✦ 表情や心拍データを用いたケア効果の検証
(児童相談所, トラウマ治療など)

研究概要

衣類をスマート化したい、特にセンサの後付けではなく、という構想の実現に向けて開始された布で圧力を計測するシステムの研究です。本センサは、布の織り構造でセンサ機構を構築しており、織機から出てきたロールの状態で、全面に計測点があります。それを適切な形に裁断してから、図1に示すように電極を配置することで、圧力を計測できます。布しか使えないところで圧力を測るファスナーなどで組立てて衣類へ布そのものがセンサで、マイクロチップなども入っていないため、洗濯も可能です。
図2に示すように、縫製パターンを作成することで、体表面に加わる圧力を全身にわたり計測できる衣類型センサとして構成できます。我々の研究では、このセンサを寝たきりの高齢者の褥瘡リスクアセスメントに活用するなどしています。もちろん衣類以外に、シーツにしたり、クッションカバーにしたり、布で圧力を測ることに向く様々な用途に利用できます。

産業界へのアピールポイント

  • 布構造によるセンサ
  • フィルム型などに比べ高い耐久性
  • 布製品との親和性

実用化例・活用例

  • 褥瘡リスク推定用ウェア
  • 看護師訓練用の体圧分散可視化システム(クッションや枕、シーツの圧力可視化)

 

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