学年ごとの授業科目の紹介や、生産技術と設計との違いをふまえた学生向けの『生産システムアーキテクトコース』についての動画です。動画とその概要を紹介いたします。
生産システムアーキテクトコースについて
岐阜大学工学部の3年生と4年生及び、岐阜大学大学院の2年間を合わせた、計4年間の教育プログラムです。名古屋大学と岐阜大学が密に連携して行うこの取り組みは、両大学の学生が同時に講義を受ける事が出来る体制にしてある事も特色で、日本で唯一といっても過言ではないほど、ここでしか学べない貴重なカリキュラムがこの生産システムアーキテクトコースです。
学年ごとの授業科目について
3年生では、航空機や宇宙機の歴史やそのつくり方について概観する「航空宇宙生産技術概論」という科目を、4年生ではドローンや自立滑空機を題材にしたものづくりの一連のプロセスを学ぶ実習を用意しています。大学院生では、設計技術者の学生には生産のことも意識した機体の設計や制御系の設計を行う科目構成となっており、生産技術者の学生には、小型の電動航空機を自動で組み立てる為のラインを実際に一から設計してつくってもらうという科目構成になっています。
生産技術とは何か?設計との違いは?
生産技術はものづくりのための総合的な技術です。個々の加工技術を指すのではなく、手段を考案して複数組み合わせて人を動かして実現するというシステムエンジニアリングと言います。設計との違いは、機体の設計は図面がアウトプットですが、生産技術は製品そのものがアウトプットであるというところが違いです。
学生へのメッセージ
生産義技術者としては、「全体を俯瞰して見渡す力」と「深く自分の力を追い求める力」のバランス感覚が必要です。日本で初めて航空宇宙生産技術としての講座を開いたこのセンターでは、それらの素養を高める為の幅広いカリキュラムを用意しています。 また、“ものに触れる”という事を日頃から心がけてください。
「課題発見」「課題解決」が教育の大事なキーワードなので、多くの機会に実際に参加して、自分なりの課題を見つけ(課題発見)、解決方法を考える(課題解決)という力を培って欲しいと思っています。