研究シーズ

Research Seeds

感性価値を伝える研究

研究者:榎堀 優間瀬 健二

キーワード
感性価値、感性伝達、伝統工芸、心で感じる価値

名古屋大学大学院情報学研究科

講師榎堀 優

名古屋大学 数理・データ科学教育研究センター

特任教授 (名誉教授)間瀬 健二

名古屋大学から航空宇宙生産技術開発センターに参画しています。共同研究依頼などお待ちしております。

最近の研究テーマ

✦布圧力センサを用いた介護支援
✦技能解析・技能伝達支援
✦伝統工芸の感性価値伝達
✦表情や心拍データを用いたケア効果の検証(児童相談所, トラウマ治療など)

研究概要

感性で感じる価値、感性価値が伝統工芸の分野などで重要視されてきています。一方で、感性は人それぞれであり、ある人の感じ方を、表現する、別の人へ伝える、広く共有するといったことが困難です。
そこで我々は、様々な方法で、感性価値を表現する/伝達する方法を研究しています。
例えば、図1は共同で研究している京都の開化堂様の茶筒です。この茶筒は開閉時の粘りのある感触の妙が面白い茶筒です。共同研究では、その感触の数値化、ならびに、そこから感じる価値の表現方法の分析や、それを如何に伝達するか、について研究しています。結果、茶筒を開閉するときの動作を模倣する、内部変化を再現する手法で、他者が感じている感性を伝達することに成功しました。
この他にも、中川木工芸様や朝日焼様と共同研究も進めており、巧者の着目点や見方やコメントを深層学習で再現する、発展途上の技能者と匠の着眼点の違いを深層学習で明らかにして技能習得を助ける、匠の美意識を学習したAIを構築する研究などを行っています。

産業界へのアピールポイント

  • 感性価値の分析、伝達
  • 伝統工芸などの理解促進、価値表現の充実

実用化例・活用例

  • 伝えたい感覚が伝わっているかの調査
  • 有名巧者の感覚を伝える

 

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